【最終話】思わずココロが軽くなる5通のレター
2025年02月08日 07:00:00
立ち止まることで、
見えてくるものがある
忙しさに追われ、
画面ばかりを見る毎日。
そんな日常の中で、
ふと「深呼吸」したくなる瞬間はありませんか?
この連載記事では、
そんなあなたの暮らしに静かに寄り添う存在として、
「とあるひのき」の魅力を
5回にわたってお伝えしてきました。
木材業界20年、市場のセリ人として
日々木材と向き合ってきた私だからこそ伝えたい、
木が持つ力、自然のリズム、
そして“人と木のつながり”の大切さ。
今回はその総まとめとして、
これまでの内容を一緒に振り返ってみたいと思います。
第1回 自然と暮らすという選択が、心を整えてくれる
初回では、心が疲れたときに必要なのは「頑張ること」ではなく、
自然とつながることだとお話ししました。
ひのきの香りや木目に触れることで、
肩の力が抜けて、深い呼吸が戻ってくる。
そんな“木のある時間”は、
心と体をやわらかくしてくれます。
あの日から、少しだけでも
自然を意識した暮らしが始まっていたとしたら、
それはすでに、大きな一歩です。
第2回 伝統の息吹―ご神木のDNAを受け継ぐひのきの物語
次にご紹介したのが、
「とあるひのき」の出自と歴史。
ただの木ではなく、
神社のご神木のDNAを受け継いだひのきであること。
それは単なるストーリーではなく、
木を見て、触れて、香りを感じた瞬間に
“違い”として現れるものです。
百年、千年と続く命が、静かに暮らしの中で息づく。
その神聖さが、
日々の中に静けさとリラックスを届けてくれます。
第3回 ひのきの香りがもたらす、静かな安心感
この回では、
ひのきの香りに含まれる「フィトンチッド」に触れながら、
その科学的なリラックス効果と、
多くの方が体験として感じている“安らぎ”を紹介しました。
日々の生活の中で、ひのきの香りに包まれること。
それは、「無理せず整える」ための自然な方法です。
アロマでも香水でもない、
木そのものから漂う香りには、
心の奥をゆるめる静かな力があります。
第4回 日本人と木の深い縁、忘れかけていた感覚
木と共にある暮らしは、
私たち日本人にとって
記憶に刻まれた安心でした。
神社や家屋、道具や家具。
かつては生活のあらゆる場面に、
木がそばにありました。
ひのきを暮らしに取り入れると、
「懐かしい」「落ち着く」「自然に深呼吸している」
といった声が多く届きます。
これは、私たちが
“木とともに生きていた記憶”を
思い出している証拠。
ひのきの力は、
感覚の奥底にある記憶に触れるのです。
第5回 山と人がつながる、やさしい循環
そして、シリーズの締めくくりとして、
「木を使うことが山を守ることになる」
というテーマをお届けしました。
木材業界に長くいると、山の変化を肌で感じます。
人が手を入れなくなった山は、静かに崩れていく。
だからこそ、“使うことで守る”
という循環が必要なのです。
「とあるひのき」は、
山主や製材人たちの想いと共に育てられた木。
その木を暮らしに迎えることは、
山や自然を未来につなげる、やさしい選択でもあります。
そしてこれから──“自分に還る暮らし”の提案
この5通のレターを通して、
あなたの中に少しでも
「木とともに暮らすこと」への関心が
芽生えていたとしたら、
それはとても尊い気づきです。
香りに癒されたいとき、
人間関係に疲れたとき、
言葉にならない不安を感じたとき。
そんなときこそ、無理に答えを出さなくてもいい。
ただ、木のそばにいて、静かな時間をつくる。
それが、自分に還る暮らしのはじまりです。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
とあるひのきの紹介動画(ロングバージョン10分)