【第4回】日本人とひのきの切っても切れないご縁とは?|南郷檜で作る特注のまな板は高品質で実用性抜群です。オーダーメイドのご相談はお気軽に。

【第4回】日本人とひのきの切っても切れないご縁とは?

2025年02月06日 07:00:00

日本人と木の深い縁、忘れかけていた感覚

木を見て、ホッとする感覚ありませんか?

あるお客様が、
こんなことを話してくださいました。

「仕事で神経を使う毎日。
帰宅しても頭が冴えていて、
なかなかスイッチが切れなかったんです。
でも、たかしさんから購入した蒸留水スプレー
あれをワンプシュするだけでなんだか
呼吸がゆっくりになるような感覚があって…
不思議なんですけど、安心するんです。」

その言葉を聞いて、
私はうなずきながら、
「それ、きっと“思い出した”んですね」
とお答えしました。

木とともに暮らす感覚。
ひのきのぬくもり、香り、静けさ。

それは日本人にとって、
原風景のような安心感なんです。
神社、家屋、家具…
木はいつもそばにあった

私の祖父母の家が自宅近くにあり、
よく泊まりに行ってました。
わたしが生まれた年に建てられた
総ひのきの立派な家。
至る所にひのきが使われお座敷や縁側、次の間
2階へ上がる階段も全てひのきが使われていました。

私たちの祖父母の時代、いやもっと昔から、
日本人は木と共に生きてきました。

家の柱も、床も、建具も木。

食事に使う箸や器も木。

赤ちゃんの成長を願うおもちゃも木。

そして、神社仏閣や舞台、祭りの神輿まで…

すべてが“木”でできていました。




中でも「ひのき」は、
神聖な木として知られ、
伊勢神宮の建て替えでも、
1,300年以上もの間ずっと使われてきました。

その理由は、ただ強くて丈夫だからではありません。
木そのものが、人の心に深い
リラックス効果をもたらす存在だったからです。
木材業界20年の中で出会った“言葉を超える感覚”

私は木材のセリ人として20年、
数え切れないほどの木材と
出会ってきました。

そのなかでも、特に印象深いのが、
ある年、阿蘇の南エリアにしかないと言われる
「とあるひのき」です。

手入れがされているため
節も少なく、香りも格別。
その木を撫でた瞬間、
不思議と背筋がすっと伸びた感覚を覚えています。

現場にいた年配の林業家の方がこう言いました。

「この木、あの神社の山で育ったやつやけん。
なんか、気持ちが落ち着くやろ。」



気持ちが落ち着く。
心が静かになる。
まるで木が“場”を整えてくれるような力。

これは科学では説明しきれない、
人間の感覚と自然の響き合いなんだと、
私は感じています。



ひのきと暮らし始めた人たちの声


ひのきのアイテムをご購入いただいた方から、
さまざまなお声をいただきます。
いくつかご紹介させてください。

40代女性/会社員(東京都)
「在宅勤務が増えて、仕事とプライベートの切り替えが難しくなっていました。ひのきのトレイや文具を取り入れたら、自然と机まわりが整い、気持ちも切り替えやすくなったんです。」


50代男性/自営業(広島県)
「昔、祖父の家がひのき造りで、木の香りが記憶に残っていました。今、ひのきの花台を使っていて、その香りをかぐたびに、あの頃を思い出して気持ちがゆるみます。」


50代女性/介護士(福岡県)
「夜勤が続いた時期、寝つきが悪くなってしまって…。ひのきの枕や入浴木を使ってから、心が穏やかになるような感覚があり、ぐっすり眠れるようになりました。」



皆さんが共通して語るのは、
**“ひのきの香りや手触りが、
自分を優しく包んでくれる”**という感覚です。

これは、単なる素材の良さを超えた、
人間と自然の記憶がつながる瞬間なのかもしれません。
忘れかけていた感覚を、もう一度取り戻す

現代の生活では、木に触れる機会が少なくなりました。


けれど、私たちの心のどこかには、
ちゃんと木とともに生きてきた記憶
が残っています。

それを思い出すだけで、
人はほっとしたり、その安心感から
泣きたくなったりするのです。

ひのきの香りや質感は、
そんな「忘れていたけど、本当は知っていた感覚」
を静かに呼び起こしてくれます。

私自身、木材業界に身を置くなかで、
「木が人に与える効果」は
年々感じるようになりました。
業界に入った頃は全然そんな感覚がありませんでした。
歳を取ってから分かるものなのか?
早く気づくべきでした。

心が疲れたとき、
言葉にできない不安があるとき──
木は、黙ってそばにいてくれます。

特に、とあるひのきは、
何百年という時を越えて育ち、
挿し木という他にはない技法で
長年受け継がれてきた木です。

その静かな強さが、
私たちの暮らしにも、
深いリラックスを届けてくれるのです。



次回は「山と人がつながる、やさしい循環」のお話

ひのきを使うことで、
実は自然を守ることにもつながっています。

次回は、「使うこと」がなぜ
「山を守る」ことになるのか──
木材業界で20年見続けてきた、
山の現実と希望をお届けします。

ひのきの香りが届くその先に、
山や森と人がつながる、
やさしい循環が生まれていることを、
一緒に感じていただけたら嬉しいです。

とあるひのきの動画(ロングバージョン10分)

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